2012年 10月 31日
長いシリーズになりましたが・・・ ロールスロイスの続きです。 エアコンもパワーシートも直り、テスト走行に出掛けましたが・・・ 今度は、オド&トリップメーター(距離計)が動いていません・・・。 急遽、工場へ逆戻り。 『メータのギヤが飛んだ(欠けた)か?ギヤのシャフトが脱落したか?』などと考えながら工場へ戻りました。 工場に着くと、早速メーターの取外しに掛かります。 黄〇のスピードメーターの中にオド&トリップメーターがあります。 ウッドパネルを慎重に外して、スピードメーターを取外します。 当然ながらウッドパネルは、一枚板で作られています。 そして、取外したスピードメーターを分解して行きます。 黒い金属性の枠で固定されているレンズ(ガラス)を外して・・・ スピードメーターの針を抜いて、文字盤を外します。 そして、オド&リップメーターを外します。 赤〇のウォームギヤが、オド&リップメーターを動かします。 外したオド&リップメーターを恐る恐る見てみると・・・ ウォームギヤに繋がるメインギヤの歯が飛んで(欠けて)います。 やっぱり・・・ このメインギヤは、軟化プラスチック製で作られている為、経年変化で劣化すると硬化してギヤの歯が飛んで(欠けて)しまいます。 ポルシェやボルボも同じ事が起こります。 こうなるとメインギヤを交換するしかありません。 ポルシェやボルボは、メインギヤだけの部品が入手可能なので問題は無いのですが、相手はロールスロイス。 インターネットで探しまくるしかありません。 すると、何と、見つかりました。 ロールスロイスを多く扱う車屋さんのサイトにメインギヤを交換している記事を発見。 問い合わせると「販売OKです。」との有難いご返事を頂きました。 直に注文をして、メインギヤの入庫を待ちます。 メインギヤの入庫を待つ間、頭の中では『メインギヤが違っていたら・・・』などという不安な気持ちが湧いてきます。 嫁様に「あんな木靴が削れるんだから、ギヤを作ったら?」と言われ・・・(おいおい) 「ギヤなんか作れませんがな。」と言ったものの・・・ 小心者の私は、『メインギヤを作っちゃおー』などと変な行動に出ました。 幸いギヤの歯が飛んで(欠けて)いるのが全体の3分の1程度たったので、『型が取れる』と判断したのです。 エポキシ系の固まる粘土でギヤの型を取り、硬化すると金属のようになる接着剤を型に詰め込みます。 接着剤が固まったら、粘土の型を外して行きます。 型を外したら、付着している粘土やバリを削って行きます。 仕上がったら、実際にメータに取付けて作動確認。 ちゃんと動きます。(よしよし) これで、新品のメインギヤが違っていても直す事が出来ます。 こんな事をしているうちに新品のメインギヤが到着。 間違いの無い部品が到着しました。 部品が違った時の為に作ったギヤは使わずに、新品のギヤを組付けます。(当たり前か?) メーターを元通りに組立てて・・・ 黒い枠を塗装し直して、オド&リップメーターの修理は完了です。 メーターを車輌に取付けて、再びテスト走行へ・・・ オド&リップメーター及び他のメーターの作動は良好です。 エアコンもパワーシートも作動OKです。 これで、不具合は無くなりました。(ホッ) 後は、内外装をキレイにすれば作業完了です。 次回、内外装を紹介して、このロールスロイスの記事を完結にしましょう。
by gas-tuti
| 2012-10-31 22:52
| 整備
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