2012年 11月 09日
次の記事に掛かろうとしましたが、説明をしながらだと長い記事になりそうでしたので、先に簡単な説明をしたいと思います。 次の記事は、『ローバー・ミニ』のステアリング関係にしようと思っていますので、ステアリングの基本的な構造を見てみましょう。 『何故、車が左右に曲がることが出来るか?』・・・解りますか? 簡単そうで、意外と解り難いのではないでしょうか? 簡単に説明します。 ハンドルを回すと、ステアリングシャフト(ハンドルが付いている軸)が回ります。 ステアリングシャフトは、ユニバーサルジョイント(回転軸が曲がっても回せるジョイント)を介して、ステアリングギヤボックスのインプットシャフトを回します。 ステアリングギヤボックス内部のギヤで、シャフトの回転が左右の動きに変換されて、タイヤが左右に動きます。 図で確認して見ましょう。↓ 図6が、ハンドル。 図2が、ステアリングシャフト。 図7・赤〇部が、ユニバーサルジョイント。 緑〇が、ステアリングギヤボックス。 ハンドルにステアリングシャフトが付いていて、ユニバーサルジョイントを介してステアリングギヤボックスに繋がる具合が解ると思います。 ユニバーサルジョイントを使う理由は、二つあります。 一つは、ボディの形状などから、ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスのインプットシャフトの回転軸が直線にならなくなった事。 二つ目は、ハンドルの位置を上下方向に動かせるようにする為です。(チルトステアリングとか言いますね) また、ハンドルとステアリングシャフト、ユニバーサルジョイントは、スプラインという軸方向のギヤで接合されています。 スプラインは、力(ちから)の掛かる軸同士を接合する為の仕組みです。↓ このスプラインのギヤを長くする事で、ハンドルの位置を前後方向に動かせるようになります。 次に、ステアリングギヤボックスの説明になるのですが、細かな説明をすると長くなりますので、現代の車で主流になっている『ラック&ピニオン式』のステアリングギヤボックスを見て下さい。 ステアリングシャフトの動きは、『ピニオン』に伝わり、『ラック』を左右に動かします。 『ラック』の先は、タイロッド(関節のようなジョイントが付いたロッド)を介して、タイヤを左右に動かします。 ステアリングギヤボックス(種類に限らず)は、ハンドルからの回転運動を『ピニオン』と『ラック』というギヤで左右の直線運動に変換する為の装置という事ですね。 お解り頂けたでしょうか? ステアリングの機構もかなり難解です。 パワーステアリングなども機会を見て、お話しする事にします。 とりあえず、今回の記事を読んで頂いて、次の記事を読んで下さい。
by gas-tuti
| 2012-11-09 21:23
| 自動車システム
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